毎度々々


なんだかんだで頑張って仕事してますけど、どうしたら利益あがるかだとか
売上のばそうだとかも考えてるけど、逆立ちしてみたって自分は社内のスター
プレイヤーにはなれる訳もなく。たまに仕事が上手く運んで注文とってきて、
「よし今日はがんばった」なんて思ってみたって、気付けば背後から忍び寄る上司の影。
それは殺意に満ちていて。。。


毎度々々、仕事のやる気を根こそぎ持ってかれる説教が始まる。
それが一時間で済めばいい。二時間で済んでも御の字だ。言い返せない内容で
責められて、ただ押し黙ってやり過ごす。さぁ何か言ってみろ、なんて
感じで問い詰められるけど、こっちは解を持ってないのだからループ。



啖呵切って会社やめられるだけの資金力だら、能力がありゃ
こんな胃が痛くなったり、鼻毛が白髪にならずに済むものをと自分の情けなさを
呪う。


はるか昔に、将来の夢なんてのを卒業文集に書いていた自分は、大人になった
自分がこんなにも社会的に能力が低いだなんて想像できたろうか。努力すれば
報われるだとか「夢は諦めなければいつか叶うよ、ネバーギブアップ、
フォーエバーラーブ!オーバーザレインボーー」みたいな軽い気持ちで
将来の自分を想像してた昔の俺に、今の俺は「おいお前もっと必死にがんばれ」って
言ってやりたい。


営業車に製品つんで客先に納品に向かう途中、命に関わる交通事故でも起こしたら
納期遅延のクレームしてきてるお客さんも僕に優しく接してくれるんじゃなかろうか
なんていけない妄想に魅せられながらも、毎日毎日シビビーン、シビビーン
やるしかない訳で。


毎日、サラリーマンとして営業マンとして自分の能力の低さに
ものすごいコレジャナイ感を抱いてるんだけど、こいつと末永く付き合ってくしか
ないんだから自己嫌悪になって動けなくなってる暇なんてないんだよな。
どん臭くて、惨めではあるけど、俺だって結構いいとこあるんだぜなんて
スターダストボーイズの気分。


勝間の本とかじゃなくて、ダメな奴がダメな奴なりに社会を生き抜く
ビジネス書みたいのが今俺に求められている。「仕事がどうしようもなくできない人向け
残業時間を100時間くらい減らす術」みたいなの無いかな。




fin.